第3話 週給41ドルのトラック・ドライバー

 エルビスは、一ヶ月後、メンフィスのビジネス街にある「クラウン・エレクトリック・カンパニー」のトラック・ドライバーの職を見つけた。会社のトラック、フォードFー100で建設用の電気部品を運ぶ仕事である。週給は41ドルだった。このお金もほとんど母親に渡していた。彼は給料は安いが気楽なトラック・ドライバーの仕事を楽しんでいた。偶然にも、あのロカビリー歌手の“ジョニー・バーネット”も同じ仕事をしていた。
 この頃からプロの歌手になることを夢見ていたが、もっと現実的な野心があった。典型的な南部の若者たちは、自動車を持つことに執念を燃やしている。エルビスの最大の望みは、ガソリン・スタンドのオーナーになることだった。それは、いろんな種類の車と関わり合うことができるからだった。
右上の写真は、父バーノンと母グラディスとくつろぐエルヴィス。