第30話 集中攻撃と非難を浴びるエルヴィス

エルヴィスは、数々の道徳的な論争に関して時々疑うようであった。

「私は、人々に対して悪い影響与えていると言うことが少しも見えて来ないのです。私は、理解できない。つまり、ロックンロール音楽が、どのように大人達に対して反抗的な態度をとらせると言うのだろうか?」

聖職者の何人かが言っているように、テレビと音楽評論家は「エルヴィスが人間の姿をした悪魔」であると必ずしも思っているというわけではなかった。その代わりに、多くは彼を「才能がない悪戯っ子」とみなしました。

ミルトン・バール・ショーの公演の後、ニューヨーク・タイムズの批評家ジャック・グルドは「識別できる歌唱力がない」とプレスリーについて書いた

「・・・言葉に言い表せないほどに退屈でうんざりさせるもの・・・彼の1つの特徴は、これまでは主に下品なストリップショーの金髪の可愛い子ちゃんが踊るものと同じような特徴を持った体の動きである」

また、批評家のジョン・クロスビーは、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙に投稿し、エルヴィスを「口では言えないほど才能はなく低俗である」と言い、ニューヨーク・ジャーナル・アメリカのジャック・オブライアンは「彼を見ていると、ストリッパーとモルトミルク(麦芽粉乳と牛乳を混ぜてアイスクリームに風味を加えた飲み物)を同時に見ているようだ」と書いた。

それに加えて「よろめいている悪ガキ」、「吼える田舎者」、「南の地震」、「バリトンのマリリンモンロー」のようないくつかのあからさまなあだ名を付けられた。そして「エルヴィスはペルヴィス(骨盤)」が定着していった。

この最後のあだ名に対してプレスリーは次のように反応した:「大人から聞いたことを、子供達が真似て表現するということと同じようなものです」
これらの攻撃と非難にもかかわらず、エルヴィスのレコード売り上げは上昇し続けた。

1956年9月までに、RCAはエルヴィスのレコードが1000万枚以上売ったと発表した。
今までの反抗的なイメージの報道や非難に対して、エルヴィスは、謙虚に礼儀正しく報道陣と向き合った。

「私は、今回起こったことに対してとても感謝します」そして「冗談ではなく、私の声は普通の声です。人々が見に来るものは、私がそれをどのように使って歌いお見せするかということです。私が歌う間じっと立っているならば、私は死人同然です。

それなら、私は、トラックの運転手に戻った方がいいです」と言いきった。